国旗に紫色が使われない衝撃的な理由
皆さんは紫色が使われている国旗を見たことはありますか?
現在世界には196もの国がありますよね。
しかし、どの国旗にも実は紫色はつかわれてないんです( ゚д゚)
それに加えて今までの歴史を見ても、王国や帝国などに紫色が使われた事はないんですね。
紫色と言えば、アメジストや小学校の時に育てたアサガオなど…だと思いますが
とてもいい色ですよね。
私も紫色は好きです(笑)
しかし、なぜそんな紫色が国旗に使われていないのか。
そこでこの記事では、その理由について書いていきたいと思います。
目次
紫色に秘められた歴史
現在は紫色の家具や洋服が欲しいなって思ったら手頃な値段ですぐ買えますよね。
しかし、紫色が手ごろな価格になったのは、1世紀半ほど前の事なんです。
1856年に遡りますが、英国の化学者であるウィリアム・ヘンリー・パーキン(18) は、マラリアの治療薬である「キニーネ」を作ろうと、実験している最中に偶然にも紫色の化合物を作りだしました。
そしてその化合物が、布を紫色に染色できることに気づいたパーキンは、染料を特許申請。
その後、ようやく紫の染料が大量生産され、現在の様に紫はとても身近なものになったのです。
貴重な存在だった紫
では、なぜ紫色は昔、現在の様に身近ではなかったのか。
実は昔は、紫色を作るのは大変難しかったからなのです。
古代ギリシアの時代、紫色の染料は地中海の巻き貝から作られていました。
その巻き貝は「アッキガイ」と呼ぼれるグループに含まれる貝で、分泌液を吐き出す性質があります。
そしてこの分泌液、普通は白色なんですが、なんと日の光を当てると紫色に変化するんです。
とは言っても、1匹から採れる量は極めて少なかった。
そのため1 gの染料を得るには数千匹から数万匹の貝が必要だったんです ‼(•'╻'• )꒳ᵒ꒳ᵎᵎᵎ
(参考:1 gは1円玉と同じ重さです)
そのため、紫色は非常に貴重でした。
ちなみに当時はこの巻き貝は「purpura」と呼ばれていました。勘のいい人ならもうお気づきだと思いますが、紫を意味する「Purple」はこれに 由来する言葉です(笑)
紫色が使われない理由
ここまで記事を読んでくれたあなたならもうお分かりだと思いますが、紫色が国旗に使われない理由はズバリ紫色が大変貴重なものだったからです。
しかも驚きなのが、紫色の染料は昔、450 gで、1.4 kgの金に相当し、現在に換算すると、約636 万円の価値が (๑*д*๑)
これほど貴重で高価な染料をむやみに国旗に使うことなんて出来ませんよね。
※しかし、最近(1900年以降)では、いくつかの新しい国がデザインされており、そのなかのいくつかの旗には、紫色が取り入れられた国を見られることが出来ます。